スマートプラグって、いったい何に使えばいいのでしょうか。
数年前、Amazonから純正のスマートプラグが発売開始となった直後、興味本位で購入してみました。
しかし、実際に購入してみると、想像していたよりもはるかに「使うところがない」んですよね。
はて、これはどのように使うと便利なのでしょうか。スマートプラグってさっぱり使い道がないよね、というお話です。
Amazon純正スマートプラグとは
Amazon純正のスマートプラグとは何か、極めて簡単にご紹介すると、スマートプラグは、一般的なコンセントをIoT(Internet of Things)化する装置です。スマートフォンやAlexa等の音声アシスタントと連携し、家電製品の遠隔操作を可能にします。
ちなみに、本体は普通のタップよりも随分と大きめです。二口とも塞いでしまうような大きさではありませんが、すでに大きめのACアダプターがささっていたりすると邪魔になるかもしれません。
Amazon純正スマートプラグの想定していた使い道と、実際の感想
では、購入前に想像していた使用シーンと、実際の使用感を比較してみましょう。
照明制御:期待度★★★★☆ vs 実用度★★★★☆
スマートプラグを使用することで、テーブルランプやフロアランプのオンオフを遠隔操作できます。特に寝る前や椅子やソファーから立ち上がりたくない時に便利なはず、と思っていました。
実際に、これは我が家でもできました。というよりも、ほぼ「これだけは」と言った方が正確かもしれません。
家電の自動オンオフ:期待度★★★★★ vs 実用度★★★☆☆
扇風機やサーキュレーターもスマートプラグで操作できます。
ただし、最近の家電は動作しない可能性が高いです。オンのスイッチが入り続ける仕様でない限り、オフにはできても再び稼働させることができないのです。残念ながら我が家の扇風機もオンにはできないので、かなり使い勝手が微妙です。
省エネ対策:期待度★★★☆☆ vs 実用度★☆☆☆☆
スマートプラグを電源タップに繋いておけば、使用していない機器を一括でオフにすることが可能です。待機電力の削減に使えます。ただし、我が家には一括でオフにする必要のある家電が見当たりませんでした。
安全・セキュリティ対策:期待度★★★★☆ vs 実用度★★☆☆☆
不在時に照明を操作することで、在宅を演出したり、手を使うことなくライトのオンオフができます。ただし、スマートプラグを使ってこの操作ができる照明は限られてしまうので、あまり実用的ではありません。
Amazon純正スマートプラグを何に使うかが問題
買う前から想定していたことなので、「買ってみたら予想と違った」なんてお話ではないのですが、このスマートプラグは「使いどころ」がかなり少ないです。
我が家で使えそうなのはテーブルランプとサーキュレーターのオンオフぐらいしかないんですよね。扇風機はコンセントがオンになっただけでは稼働しないため、オフ時にしか使えません。
スマートリモコンを最初から導入すべきかも
そして、もっと複雑なこと、例えばテレビやエアコンのオンオフなんかをしたいのであれば、スマートプラグではなく、最初からSwitchBotのミニハブのようなスマートリモコンを最初から導入すべきです。スマートプラグに比べると、多少高いですが、はるかにできることの幅が広がります。
スマートプラグはあくまでも、そのままではスマートリモコンに対応できない家電を操作可能(オンオフ)にするおまけみたいなアイテムです。
ご自宅の家電でも考えてみてください。電気を切る(オフにする)ことができる家電はあったとしても、オンにできる家電製品って意外と少なくないですか? オンオフを物理的なスイッチで操作する家電なんて、そんなに多くないんですよね。我が家にはありませんが、ランプやサーキュレーター以外で思いつくのは、こたつやカーペットぐらいしかありません。
ちなみに、友人の家では部屋のあらゆる場所にLEDライトを仕込んでいて、Google Homeでオンオフを操作していました。あれ、ちょっと良いかも、と影響されて今回買ってみたのですが、とにかく我が家には使える家電がありませんでした。
Amazon純正 スマートプラグは買い?
さて、最後にこのAmazon純正スマートプラグが買いなのか?というお話です。
Amazon純正スマートプラグは、特定の使用シーンでは確かに便利です。しかし、使える場面がかなり限定されるので、事前に自宅の環境と使用目的を明確にしておくと後悔はしないと思います。
- 推奨:シンプルな家電を多く使用し、手軽にIoT化したい方
- 非推奨:最新家電がメインで、より高度な操作を求める方
散々「使うところがない」と書き続けていますが、ピンポイントで使えそうな家電をお持ちの方であれば面白い製品だと思います。レトロな扇風機だとかサーキュレーター、あとフロアランプとかね。(あれ、やはりこの三つしか思いつきません)そんな家電のオンオフにうんざりしている方なら間違いなく「買い」です。
個人的には、実用性はさておき、Alexaに話しかけるだけで電灯がつく様子を自宅で見られるだ満足しています。未来感がすごいです。ただし、これは発売開始当初に定価の半額990円で購入できたおかげも大きそうです。定価の1,980円だったらどうでしょうか。少し悩ましいお買い物になってしまったかもしれません。
結論として、なんだかんだと言いながらも、工夫次第では面白い使い方ができそうな気はしていますが、「まだ使えるところがない」というのが実情です。何かないでしょうか。
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