以前「いつ発売されるの?」という予想記事を書いた事もあるニコンのデジカメ「DL18-50 f/1.8-2.8」ですが、発売予定だった「DL18-50 f/1.8-2.8」「DL24-85 f/1.8-2.8」「DL24-500 f/2.8-5.6」のDLシリーズごと発売中止が決定したようですよ。
http://www.nikon.co.jp/news/2017/0213_dl.htm
なんてこったい。
この「DL18-50 f/1.8-2.8」、レンズの明るさと、18mm相当スタートの広角モデルとして、「旅カメラ」の決定版として心待ちにしていた方も少なくないのではないでしょうか。
かく言う僕も、このカメラで気軽な旅に出たいなぁなんて妄想をしまくりの1台だったんですよね。
トホホ。
ニコンの業績悪化も原因か
ニコンのリリースでは、今回のDLシリーズ発売中止の原因として、
- 開発費が増加したこと
- 市場の減速に伴う販売想定数量の下落
- 収益性重視の観点から
以上をあげています。
開発費の増大については、発売延期の原因としてアナウンスされていた「画像処理用ICの不具合」が原因であり、開発を進める中で開発費が増大してしまったとの事らしいのです。
結局発売予定としてリリースされていた2016年6月はもちろん、その半年後にも発売する事ができず、ニース性の失われた今になって発売できても予想の販売量を達成できなであろうとの判断なんでしょうね。
非常に残念ではありますが、経営判断としては致し方ない気がします。
しかし、今回のニュースで更に心配になるのは、最近、ニコン自体の足取りが非常におぼつかない状態である事がヒシヒシと感じる点です。
本日同時にリリースされたのはこの3本。
- 平成29年3月期連結業績予想の修正に関するお知らせ
- 特別損失の計上に関するお知らせ
- 希望退職者の募集の結果に関するお知らせ
業績予想の修正に関しては、
デジタルカメラ関連製品およびインストルメンツ事業の産業機器における市場の減速の影響を受け、全社としては前回予想の営業利益を下回る見込み
との事で、残念ながら下方修正となっています。
既報の通り、希望退職者を募っていましたので、そのコストが「特別損失の計上」という形になっているようですね。
会社に余裕がある状態であれば、今回のDLシリーズもなんとか発売されたんじゃないと思いますが、このような状態の中では発売中止にせざるを得ないって判断なのでしょう。
ニコンの今後はどうなる?
一眼レフ市場においてはキヤノンと並んで2大メーカーの一つというイメージですが、ここ数年徐々にその差が大きくなってきているようです。
去年はD500なんてサプライズがありましたが、価格からするとシェアが拡大するような商品ではなく、このまま行くといつかカメラ事業からの撤退なんて最悪の自体になりかねません。
スマホの存在がある以上、コンパクト機が再び大きなヒットとなる事はあまり考えにくく、今後は、センサーサイズが大きいながらも「軽く」「写りの良い」ミラーレス機の登場次第なんじゃないかと思います。
と、素人が勝手な事ばかり書いてみましたが、ニコンファンとしてはなんとか踏ん張ってもらって引き続き高品質な商品を提供して欲しいと願うのみです。
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