Technics(テクニクス) SL-1200GRに失望している件

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かなりがっかりしています。

それは、パナソニックが「CES 2017」で発表したターンテーブル「SL-1200GR」について。

「SL-1200GR」は、昨年発表されたターンテーブル「SL-1200G」の技術を継承し、素材を変え、軽量化を図った標準モデルとの位置付けになります。

「SL-1200G」は音質に拘りまくったモデルだっただけに、その設計を引き継いだ「SL-1200GR」が素晴らしい音を奏でる事は間違いなさそうです。

目次

「SL-1200GR」のがっかりポイントは・・・

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「SL-1200GR」のがっかりポイントはその価格。

「SL-1200シリーズ」といえば、その丈夫さから、DJから熱い支持をうけ、「DJ用のターンテーブルならSL-1200シリーズ一択」と言われていた機種ですよね。

それが、DJシーンのデジタル化の煽りを受けた為に、2010年まで発売されていた「SL-1200 MK6」を最後に終売となっていました。

昨年、「SL-1200」シリーズが復活するという噂が出た時は大変な盛り上がりでした。

ついに「本物の復活」だと。

アナログレーコードの大復活をうけて、皆んな「本物」の「SL-1200」を再び使いたいと思っていたと思うんですよね。

しかし、蓋をあけると、発売された「SL-1200G」は予想をはるかに上回るハイエンド価格(約35万円!)。

待ちわびた多くの人を絶望させた商品となりました。

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そして今回の「SL-1200GR」。

またもや20万円を超えそうな高級機としての発表となってしまったのです。

はぁ、またかよって思いでいっぱいです。

心の底から「SL-1200」シリーズ復活を待ちわびた人達が、本当にこの価格で「SL-1200GR」を買うと思うのでしょうか?

「SL-1200GR」をこの価格で変えるのは、「最高の音」を追い求める40代以上のお金に余裕のある年代のみ。これから復活したアナログレコードのシーンを支えるであろう若者にはとても手の出る価格ではありません。

本当の意味で「SL-1200」シリーズが復活して欲しい

僕はその昔、店頭で「SL-1200」シリーズを売る側にいた事があるのですが、DJを始める予定の若者が、「SL-1200」を大切そうに持ち帰る姿を忘れられません。

当時の価格は1台40,000円前後。

DJ用途で2台買ったとしても約8万円で済んだのです。

それでもけして安くはないと思うのですが、「SL-1200」は少し頑張れば手に入る「本物」って存在が素晴らしかったと思うのですよね。

それが、今回発表された「SL-1200GR」の1台20万では、とてもシーンを再び盛り上げる存在にはなり得ないでしょう。

パナソニック経営陣の判断では、Technicsを高級オーディオブランドとして復活させた以上、再び低い価格帯の商品を出すわけにはいかないって事なのかもしれませんが、とにかく「空気」の読めなさにがっかりです。

安いターンテーブルが欲しいならパイオニアのPLX-1000(1台約8万)でも買えば?って事なのでしょうか…。

パナソニック経営陣の方々、ぜひ今一度「SL-1200」の持つ価値を見直して、本当の意味で「SL-1200」シリーズを復活させてください。

お願いします。

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追記

『SL-1200GR』の国内販売価格および発売日がアナウンスされました。

20万程度の販売価格が予想されていたSL-1200GRですが、メーカー希望小売価格は148,000円、発売日は2017年5月19日です。

「SL-1200G」の約半額という事で、話題になっていますが、それでも過去の「SL-1200」シリーズに比べるとはるかに高い設定価格ですね。

諸事情あってこの価格設定なのでしょうが、やっぱり残念だなぁ。

※追記:キタキター!

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この記事を書いた人

東京住まいのフリーランス兼主夫です。デザインの良い物が好き。このブログはキッチン用品やガジェットのレビュー、動画配信サイトの最新情報など中心に「まぜまぜ」でお届けしています。

コメント

コメント一覧 (6件)

  • はじめまして。
    DJの世界に詳しくはありませんが、DJやってる人でもアナログを今でも
    行っている人はどのくらい居るのでしょうか?
    当時と同じくらい居ないと、さすがに同じ値段では無理では?
    まずは復活したことを素直に喜びましょう。そして買いましょう。
    買わないと次はありませんから。

    • かつぽんたさん、こんにちは。
      コメントありがとう御座います。

      ご指摘の通り、ライブやイベントで確認すると、
      現在アナログでDJをしている方はぐっと減ってきています。
      デジタル便利ですからね、重いレコードを持ち歩く必要もありませんし。

      かつてのDJ需要とは違い、純粋に聴くだけが目的である以上、
      高級品になってしまうのは致し方ないのかもしれません。
      (かつてのDJ機器の雄、Vestaxも倒産してしまいましたし)

      もう一つ、
      ご存知のようにSL-1200シリーズはとんでもなく丈夫なので、
      僕自身も含め、かつてのユーザーがなかなか新規に購入する事が無いというネックもありますよね。

      と、いろんな諸事情ある事は理解しているのですが、
      SL-1200シリーズとしてはやっぱり高くなりすぎだなぁと。

      好きだからこそ、素直に喜べない複雑な心境なのです。
      面倒くさいユーザーですね(笑)

  • 記事読みました。

    べつにDJ用で売り出した訳では・・・は、置いといて。
    値段については、時代が違っているとしか言いようがありません。
    あのころの技術をあの値段でと言うのは、無いものねだりです。
    あの時代あの環境だからこそ、あの精度の物が、あんな値段で買えたのです。
    今では無理、企業としてやってられない。やろうとすると、欧米品のように30-40当たり前になってしまう。
    パナソニックだからこそ、この値段でもやれたと言うことなんでしょう。

    てなことは、全てご存知なのでしょう?こればっかりは、どんなにおもってもしようのないことです。あのころの製品を知る人ならなおさらです。私もそう。こんな世になるなら、パイオニアの高級機を、無理しても買うんだったなぁ。何だよ今度のソニーの新製品、もっとがんばれよ、と、買いもせずに文句を言う。わたしもみんなも全員そう。、面倒くさい奴なんです。
    好きなんだからしょうがないですね。

    • MKT=TKMさん、コメントありがとう御座います。

      SL-1200の歴史で、DJ用として発売されたのはmk3D以降ですよね。
      僕が販売側にいたのはまさにその時期なので、SL-1200=DJ用途のイメージがあまりにも強いのですがもともとはリスニング用ですね。
      今回の価格はオーディオファンは歓喜、DJからはブーイングってとこでしょうか。

      MKT=TKMさんのおっしゃる通りメーカーに諸事情あるのも理解していますし、過去製品の再発ではなく、更なる進化をしての再登場なので当然価格も同じという訳にはいかないのも理解しつつ、「SL-1200」の名を使うなら・・・、なんて面倒くさい事を考えてしまうのです。
      すいません。

      Technicsといえば、来年「SP-10R」なるリファレンスモデルを発売するようですので、今後も本気でアナログに注力してくれそうですよ!
      文句を書きつつ、凄く期待してます。
      好きなんだからしょうがないですね(笑)

  • 中古でいいじゃん。mk3なら3万弱ぐらいだし。構造同じだし、正直、最新機種とそんなに差があるとは思えん。

  • この価格でこの性能、音質は抜群であり全く問題ありません。お勧めできるプレーヤーです。ただ、リアルオーディオファンからすれば、少し不満があります。アームレストにアームを乗せレバーで固定すると、アームリフターが下がり、アーム先端のカートリッジも下がるために、そのままの状態でロックを外すと、何かの弾みでカートリッジの針がターンテーブルに触れて損傷する可能性があることです。使用する時には細心の注意が必要です。

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