買い物をした覚えはないのに、クロネコヤマトから荷物が届きました。
「江東区から配られた防災用のラジオですよ」
よほど怪訝な顔をしてしまっていたのでしょうか。中身を確認する前に配達員さんから教えてもらいました。
この防災用ラジオは、「災害時に適切な避難行動を行うためには防災情報を迅速に取得する必要がある」との江東区の方針により、1世帯につき1台(約27万世帯)を配布したものでした。
令和2年7月1日より配布は開始されていたようですが、浸水被害想定が大きいエリアから優先して配布されていて、我が家は少し送れて到着したようです。
自治体の防災ラジオ無料配布は珍しい?
この防災ラジオは無料でした。
自治体が無料で防災ラジオを配布してくれる事にかなり驚いて調べて見たのですが、都内では中央区や港区でも防災ラジオを配布しているようです。
ただし、ほとんどの自治体が有償(1000円程度)での配布となっていて、無償で幅広く防災ラジオを配布している自治体は多くありません。
「自治体が無料配る防災ラジオなんてどうせ安物でしょう?」なんて声が聞こえてきそうですが、そんな事はありませんでした。
長期保存可能な防災備蓄用ラジオ
江東区から配布された防災用ラジオの特徴は「長期保存可能」なことです。
スーパー・キャパシタという蓄電量の高いコンデンサを採用していてるおかげで、長期間保存していてもいざという時に電池切れにならない仕様になっています。
防災用ラジオでは「手回し充電」だけでなく、乾電池(単4電池)でも使用することができます。
スーパー・キャパシタは10年間機能を保持すると言われているそうですが、長時間使用しない場合に電池は外しておくようにとの注意書きがあります。同梱されているのはアルカリ電池ですし、液漏れしてしまう可能性がありますので注意した方が良さそうです。
コミュニティFM放送局 レインボータウンエフエム放送があわせやすい仕様
災害時、江東区は防災協定を締結しているコミュニティFM放送局「レインボータウンエフエム放送」から情報を発信します。
そのため、チューナー部分は「レインボータウンエフエム」を選局しやすい独自デザインになっています。赤の部分に合わせれば「レインボータウンエフエム」になります。
「レインボータウンエフエム」は深川ギャザリアの敷地内にあるFM局です。(しかし、深川ギャザリアは50cm〜3mの浸水想定エリアになっているようですが大丈夫なんでしょうか?)
江東区の防災用ラジオはラジオ以外の機能も充実
江東区から配布された防災用ラジオは、ラジオ以外の機能も充実しています。
そんなに大きな音ではありませんがサイレンを鳴らせたり、
お世辞にも「明るい」とは言えないものの、LEDライトも点灯(1分間回せば10分点灯)します。
イヤフォン端子もついているので周りを気にせずにラジオを使うことも可能です。あと、USB端子もあり携帯電話はスマホを充電することができます。
付属しているケーブルはmicro-B端子用のみですので、自身のスマホの合うケーブルは別途用意しておく必要があります。
念の為に動作確認をしておきましょう
それぞれの機能をさっと確認してみましたが、いずれも問題なく動作するようでした。
いざという時に使えなくては意味がありませんので、江東区から防災用ラジオが到着した後は念の為に確認しておいた方が良いでしょう。
僕はこのラジオを活用するような場面が無い事を願いつつ、この機会に防災グッズの見直しをしておこうと思います。
最後に余談ですが、この防災ラジオと同じ仕様のラジオが市販されていました。(同じメーカーです)
本体カラーも、つまみ部分のデザインも江東区の防災ラジオの方が可愛らしく、江東区用にプリントしてある文字やシールの無いバージョンがあればインテリア好きにも売れそうな気がします。
ちなみに、江東区の防災ラジオ自体は転売を禁じられていますのでご注意を。フリマサイトやオークションで見かけても購入しないようにしましょう。
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