僕には「クローン病」という持病があります。
「クローン病」は難病指定されている病気でして、医者でもない僕が「クローン病」について説明することは到底無理なのですが、個人的な症状としては大腸が炎症をおこして出血しており、安定状態と悪化を定期的に繰り返している状態が20年近く続いています。
「クローン病」の症状としてはかなり軽度な方だと思うのですが、数年前、仕事のストレスがマックスとなった時期には出血が止まらなくなり入院一歩手前まで悪化したこともありました。
そんな「クローン病」とお付き合いする為に今でも定期的に通院している訳ですが、先日主治医の先生からある飲み物をおすすめされました。
それは、ヤクルトから発売されている「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」です。
言われるがままに、早速飲み始めてみましたのでファーストインプレッションとして書き留めておこうと思います。
お断りしておくと、「効きました!」とか「おすすめ」なんて内容ではありませんのであしからず。
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」とは
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」とはその名の通りヤクルトから発売されている清涼飲料水です。
特徴としては乳酸菌「ラクトバチルス プランタルム YIT 0132」を使用している点です。
「あれ、なんか聞いたことあるぞ?」って方はもしかして花粉症患者でしょうか?
そう、「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」は数年前から花粉症に効果があるとして話題となっている飲み物なのです。
ヤクルトの研究結果によると、花粉飛散時期に目のかゆみや疲労へ効果が見られた模様です。
乳酸菌発酵果汁飲料を飲用したグループでは、疑似飲料を飲用したグループに比べて、花粉症に特有な症状である目のかゆみや、QOLに関わる記憶力低下、会話支障、疲労のスコアが有意に低値を示し、これらの症状が軽減されました
出典:ヤクルトリリース
そんな「ヤクルトのはっ酵果実」がクローン病患者にも良いかもしれない、という事で先生から「飲んでみたら?」とおすすめされた訳です。
同じく上記ヤクルトのリリースから引用ですが、乳酸菌「ラクトバチルス プランタルム YIT 0132」はインターロイキン-10(IL-10)の誘導能が高いそうです。
「IL-10」とは?
またまた難しい話なので引用でお許しを。
インターロイキン-10(Interleukin-10:IL-10)
インターロイキン-10(IL-10)は、主に2型ヘルパーT細胞(Th2)より産生されるサイトカインであり、活性化B細胞、単球、肥満細胞あるいは角化細胞からも産生される。その生物活性は多岐にわたるが、他のサイトカインと際立って異なる特徴は”抑制性活性”が中心となっていることにある。即ち、IL-10は主に単球系細胞に作用して炎症性サイトカインの産生を始めとする免疫機能を抑制性に制御する他、リンパ球に対しても単球系細胞を介して間接的に抑制作用を示す。
IL-10の抑制性サイトカインとしての性格は、疾患との関連においても極めて注目されている。炎症性疾患では潰瘍性大腸炎、Crohn病、敗血症、脳性マラリアなどにIL-10の血清中濃度が低下していたとの報告がある。他方、IL-10には活性化B細胞に対する免疫グロブリン産生誘導作用が知られており、活動期SLEにおける血清IL-10上昇との関連が示唆される。全身性自己免疫疾患の中でも強皮症の血清IL-10は有意に低値であるという。
引用元:株式会社LSIメディエンス
次々に知らない言葉が出てきますが、ウィキペディアによると、
サイトカイン(cytokine) とは、免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質
とのこと。
素人が医療系の話をする事は避けます(そもそも出来ないけれど)が、IL-10がきちんと働いてくれればクローン病にも効果がありそうよ!ってことみたいですね。
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」をおすすめされた先生からも「IL-10が〜」と説明されたのですが、その時はさっぱり理解できていませんでした。
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」を飲んでみた感想
さて、前置きが長くなりましたが「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」を飲んだ感想を。
味自体はみかん果汁(国産)を使っていますのでほぼ「みかんジュース」です。味についてはそれ以上でも以下でもなく、妙な薬っぽさなんて皆無です。
その為、毎日飲み続けたとしても飽きることがなく、どちらかと言えば喉が乾いた時などに積極的に飲みたくなってしまうくらい。
「おいしいはっ酵果実」の名に偽り無しですね。
ちなみにカロリーも1個(125ml)で47kcalと大した事ありませんのでダイエット中の方でも気にせず飲めるのではないでしょうか。
クローン病患者が「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」に感じるネック
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」は美味しいし、これで「クローン病」に効果があるならば毎日飲み続けたいのは間違いないのですが、いくつかネックもあるので書いておきますね。
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」の価格
一番厳しいなぁと感じるのは価格の高さ。
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」は1個151円(税込)もするのです。
もちろんこれでクローン病が完治するのであればけして高い訳でもないとは思うのですが、恐らく即効性のあるものではないはずです。
クローン病とは一生付き合っていく事になるであろう覚悟はしているだけに、毎日「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」を飲み続けられるか?と考えるとコスト面からも少し考えてしまいます。
年間約55,000円、日頃けして安くはない医療費も払っているだけに、ね。
入手の難しさ
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」は現在1都3県のみで発売されています。
しかも一般小売店では発売されていませんのでヤクルトから直接届けてもらうしか入手方法がないのです。
幸い僕は都内在住ですので入手はできるのですが、もしも今後他県へ移住することがあると突然手に入らなくなってしまうんですよね。
その為、自分の体調を「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」に依存してしまう事になると少し怖いなぁと思ってしまいます。
普通のヤクルトならば近所のスーパーで入手可能ですが、なかなかハードル高いですよね。
追記:「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」の全国発売が決定!
「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」が「供給数量の拡大が可能となった」との事で全国で発売開始する事が発表されました。
これで少し安心して飲む事ができそうです。
まとめ
最初にも書きましたが簡単に「効果」を証明できる製品ではない為にかなり中途半端な記事となりましたがお許しを。
ちなみに、「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」が一番おすすめな方は「クローン病&花粉症」の方ですよね。
花粉症については既に「効いた」というレビューも見られますので酷くなる春先に向けて飲み始めてみても良さそうです。
僕自身は毎年少しだけ花粉症に似た症状が出る程度でそこまで苦しんではいないのですが、「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」を飲むことで、この初期症状?も出なくなるなら儲けものです。
という訳で、僕は毎日「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」を飲み続けるのは少し厳しい気がしているのですが、当面1週間に数個づつ飲んでみる予定です。
今後検査結果や僕の体調面で今後改善が見られた時はまたブログでご紹介します。
最後に、クローン病患者の方、お互い焦らずにのんびり改善に向けて頑張りましょうね。
くれぐれもストレスは大敵ですよ。
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