
錦見鋳造謹製「魔法のフライパン」のレビューです。
僕が魔法のフライパンを購入したのは2010年のことです。当時の納期も数か月待ちでしたが、10年以上たった現在でも魔法のフライパンの人気は相変わらずなようです。
久しぶりに錦見鋳造のHPを見てみたら「納期まで約2年待ち」のアナウンスがありました。
現在、魔法のフライパン・北京鍋の納期は、約2年となっております。
錦見鋳造公式HPより(2022年9月現在)
こんな状態が続いていると、「本当に魔法のフライパンは使いやすいの?」だとか「魔法のフライパンは買う価値はあるの?」など、購入前に悩んでいる方も多そうです。
そこで、魔法のフライパンを検討している方に向けて、僕が実際に使ってみた感想(口コミ)を書いてみます。
魔法のフライパンの特徴

そもそも魔法のフライパンの「魔法」とは何を意味しているのかご存知でしょうか?
「魔法のフライパン」という名前に惹かれて購入したこのフライパンは、錦見鋳造が10年もの歳月をかけて開発した鉄鋳物フライパンです。
「魔法のフライパン」は、一般的な鉄のフライパンと比べて1/3という薄さで作られています。そのおかげで熱効率が高く、予熱や調理時間が短縮されます。また、食材を投入しても温度が下がりにくいので、食材の旨味や栄養も逃がさないという特徴があります。
- 熱効率が高く、予熱や調理時間が短縮できる
- 食材の旨味や栄養を逃さない
これが、料理が美味しくなる「魔法のフライパン」の特徴であり、「魔法」と命名した理由なんですね。
魔法のフライパンならステーキや餃子、野菜炒めなどが驚くほど美味しく仕上がる

さて、ここからはそんな魔法のフライパンを実際に使ってみた感想をお伝えします。
まず、魔法のフライパンを使っても「魔法のフライパンで作るとなんでも魔法のように美味しくなった!」ということはありませんでした。当然ですが、料理の美味しさは作る人の腕に左右されます。
特に慣れていない最初のうちは料理を焦がしてしまうことも多く、期待外れだと思ってしまいました。
本当に料理が美味しく仕上がる「魔法のフライパン」
しかし、使い続けるうちに魔法のフライパンで作った料理が明らかに美味しくなる時があることに気づきました。
ステーキや餃子、野菜炒めなどは顕著で、テフロン加工されたフライパンで焼いた時よりも確かに美味しく仕上がります。特に野菜炒めが分かりやすいかもしれません。野菜にしっかりと火が通り、それでいてシャキッとした食感が残る、絶妙な調理が可能です。
目玉焼きやソーセージを炒める時も「魔法のフライパン」で焼くと短時間でカリッと仕上がるので、朝食を作るときにも大活躍しています。
これが「魔法か?」と聞かれると少し大げさかもしれませんが、魔法のフライパンを使えば美味しく料理ができる可能性が高まることは間違いありません。
魔法のフライパンの使い勝手は「軽さ」のおかげで良好
魔法のフライパンを購入する際、気になっていたのはその使い勝手についてです。
一般的に鉄や鉄鋳物製のフライパンは重い事が多く、メリットがあることは理解しつつもテフロン加工のフライパンに比べると使い勝手が悪そうなイメージでした。気軽に使えなさそうだし、重さに加えて手入れは面倒そうだしね。
実際は、魔法のフライパンの特徴でもある「軽さ」のおかげで非常に使い勝手は良好です。

僕が購入した26cmサイズのものはカタログ値では980g(自宅で軽量すると850g程度)です。
具体的には、24cmのものが850g、26cmが980g、28cmが1,150gとなります。
この重さは、同じ大きさのテフロン製フライパンと比較しても、ほぼ同じか、物によっては魔法のフライパンの方が軽い場合もあります。
日々使うキッチン用品の「軽さ」は重要な要素ですよね。
その点、魔法のフライパンは使っていて重さが苦になる事がありません。
これは、僕が男性だから言える感想ではなく、僕の奥さんも同様に「魔法のフライパンは重く無い」と言ってます。よほど非力な方でない限り、誰が使っても大丈夫でしょう。
従来の1/3の厚み(薄さ)で作られた魔法のフライパンならではのメリットと言えそうです。
魔法のフライパンのお手入れは慣れるまで少し面倒かも
魔法のフライパンのお手入れは少し面倒です。
- フライパンが熱いうちに水洗い
- 再び火にかけ水分を蒸発
- 薄く油を塗っておく
やることはこの程度ですが、すぐに次の調理工程に移りたい場合や、洗うのを後にして食べ始めたい時にも、とにかくフライパンの片付けを終わらす必要があり、購入直後は正直面倒に感じていました。
ただし、これも慣れてしまうとなんて事はなくなります。一連の作業なんて実はあっという間に終わってしまいますし、そもそもすぐに洗わなくても後から簡単に汚れを落とすことだって可能です。
当初は魔法のフライパンが錆びてしまうのではないかと心配していましたが、今ではかなり雑に扱っています。
魔法のフライパンはくっつかない?

フライパンの使い勝手と言えば、「くっつき」も気になりますよね。
「十分に加熱して、適量の油をひく」
魔法のフライパンを使う際に気をつけるべきことはこのくらいです。
しかしテフロン加工されたフライパンしか使ったことがなかった僕は、初めの頃炒飯やステーキをガッツリ焦がしてしまいました。
ところが、「鉄のフライパンは油を加熱した後一旦冷ます」という作業を追加するとコゲなくなるという事を知り、以降はほぼ失敗する事は無くなりました。
僕もこの動画同様に一旦濡れ布巾で冷やし、再び油をひいて調理をしていますが、目玉焼きでもお肉でもくっつくことがありません。
油の消費量が格段に増えてしまうという点はデメリットですが、魔法のフライパンを使って苦労している方は、ぜひこの方法を試してみてください。
魔法のフライパンのサイズ選びのポイント

魔法のフライパンには24cm、26cm、28cmの3サイズ用意されています。
サイズ選びのポイントは以下の通りです。
- 24cmは1人分〜少な目の2人分の調理に適しています。ちょっとした調理にも便利です。
- 26cmは2〜3人分の調理に適しています。焼き物、炒めものに活躍するサイズです。
- 28cmは3人分以上の料理に適しています。人気のサイズですが、収納場所や重さに注意が必要です。
先述のとおり、魔法のフライパンは軽さが売りですが、サイズごとに重さが違います。
- 24cm → 850g
- 26cm → 980g
- 28cm→ 1,150g
当然、大きいサイズを選ぶと重さも増えますので、自分や家族の食事量や料理スタイルに合わせて、最適なサイズを購入することをおすすめします。
ちなみに、夫婦2人だけの我が家は26cmでちょうど良かったようです。24cmは野菜炒めやステーキの時に小さすぎますし、28cmは少し大きすぎたと思います。
魔法のフライパンを買って一番良かった点
気に入って使っている魔法フライパンですが、一番良かった点は、全く劣化しない魔法のフライパンの耐久性です。
この10年間でテフロン加工のフライパンを何度も買い換えてきましたので大きな違いがあります。

扱いが雑だったりすることもあったから、ご覧の通り私の魔法のフライパンはすでに美品ではありません。
しかし、実用に問題が生じるような劣化してきた箇所はありませんし、いよいよ見た目が悪くなってきた時にはサンドペーパーで汚れを落としてしまえば問題ありません。
また、魔法のフライパンは持ち手が本体と一体型ですので、焦げ付く心配が無い点も気に入っています。
これからも丁寧に使い続けていけば、魔法のフライパンは「一生モノ」になりそうな気配です。
魔法のフライパンのデメリット
逆に、魔法のフライパンのイマイチな点は、
・手入れがテフロン加工のフライパンよりも面倒
・テフロン加工のフライパンよりも油を多く使う
という点です。
魔法のフライパンは優れたフライパンだとしても、お手軽なテフロン加工のフライパンに比べると利便性は劣ります。
そのため、僕は現在もテフロン加工のフライパンと魔法のフライパンを併用中です。急いでいる時や、明らかに魔法のフライパンでは作りにくいトマト料理やホットケーキなどはテフロン加工のフライパンを使用しています。
まとめ
以上、魔法のフライパンを使ってきた感想でした。
正直、少々騒がれ過ぎている感もある魔法のフライパンですが、良い商品である事は間違いありません。
魔法のフライパンで調理したステーキや餃子、野菜炒めなどは間違いなく絶品です。また、軽くて扱いやすく、長持ちするというメリットもあり、魔法のフライパンには大満足しています。
「魔法のフライパンをまた買うか?」と聞かれたならば恐らくまた買うと思いますし、実際に知人にもおすすめしています。
問題は、あまりにも長い納期です。2年はいくらなんでも長すぎですよね。
一応、アマゾンや楽天などで購入することもできますが、値段はかなりお高めです。
そんな訳で、「手に入るまで2年間待つしかない」という点が、魔法のフライパン最大のデメリットかもしれませんね。
以下では、魔法のフライパンがどこで買えるのかを紹介しています。

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コメント
コメント一覧 (3件)
[…] photo by まぜろぐ […]
貴重な検証10年もありがとうございました
鉄のフライパンを使ったことがなく、購入を迷っている者です。
10年も使って検証されていらしゃるなんて、
大変役に立つ情報を、本当にどうもありがとうございます。